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妊娠・出産・子育ての役立つ情報

おひなまき

2023年11月27日

今回は「おひなまき」について注意点を交えて少しお話したいと思います。

おひなまきとは、赤ちゃんがママのお腹にいたときに似た姿勢を、おくるみやバスタオルなどの布でくるむことによって再現してあげる方法で、おひなまきでお腹の中にいた時と同じ姿勢をとってあげると安心し眠りにつきやすいと言われています。

赤ちゃんは、生まれてから生後4か月ごろまでは原始反射であるモロー反射などで手足がビクッとなりやすいので、布で巻いてあげると落ち着きやすく、寝かしつけがしやすかったりします。なので、私たち助産師もおひなまきをして赤ちゃんを落ち着かせてあげることもあります。

ただ注意しないといけないこともあります。
おひなまきをしたまま、長時間そのままにしておくと中の熱がこもってしまう可能性があります。それによって何が問題かというと。
私たちの体は、体温がある程度まで上がると、これ以上体温が上がらないように熱を発散させます。おくるみなどで包まれた状態だと発散した熱の逃げる場所がなくなり、包んだ中の温度がどんどん上昇してしまいます。結果さらに体温が上がってしまうということが起こります。
そうなると身体の働きを調整している自律神経の働きである副交感神経が優位になっていき、例えば赤ちゃんの呼吸の数が減っていったり、身体の機能がお休みモードに入ってしまったり、それが続くことによってSIDS(乳幼児突然死症候群)を引き起こす可能性があるのではないかと言われています。
なので、熱をこもらせないためにも、おくるみとかでずっと包んで暑い状態が続くのを避けましょう。

おひなまきをする場合は、定期的に赤ちゃんの様子を見てあげて、お顔が赤くなっていたり、髪の毛が汗で湿っていたり、いつもより呼吸が早かったりした場合には、おくるみを外してあげて熱を逃がしてあげたりとかの対策が必要です。また、寝かしつける時や、泣いている時とかにおひなまきをして、落ち着いたなと思ったら、ちょっとおくるみを解いてあげるのもいいかもしれません。


おひなまきがいけないというわけではないので、上手に使いながら育児に取り入れられるといいですね。

文責 院長

バースプランって何?

2021年01月30日

皆様は、「バースプラン」っていうものはご存知ですか?
出産の準備のひとつにバースプランとういうものがあります。      

当院では健診時にバースプラン用紙をお渡ししていますが、、、バースプランをたてましょう!と言われても何をたてたらいいのかわからない、そもそもバースプランって必要なの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
なぜバースプランを書くのか?
何を書いたらいいのか?
今回はバースプランについてお話したいと思います。

皆様は、妊娠の有無関わらず、将来自分はこんなマタニティライフを過ごしたい、こんなお産をして、家族とこんな風に過ごしたいなど想像したことはありませんか?

「こんなお産がしたい」「こんな育児がしたい」というプランを立てる。それがバースプランです。
バースプランを立てる過程は、自身の妊娠・出産・育児について落ち着いて向き合える時間になりますし、夫婦や家族と一緒に考えれば、出産への気持ちを一緒に高めることもできます。
どのようなお産にしたいか、産後どう過ごしたいか、、、などを具体的に考えることが大切であり、イメージしておくことで安心して出産に臨みやすくなったり、自分の希望に沿ったお産にしやすいメリットがあります。

例えば、、、
陣痛中をどのように過ごしたいか(陣痛室や分娩室の部屋の環境:暗めの照明、音楽、アロマなど)、誰に一緒にいてほしいか(夫や家族の立ち会いなど)、もし帝王切開での出産となった時にしたいことなど、また分娩後にしたいこと(カンガルーケア、早期授乳、ビデオや写真撮影など)、赤ちゃんが生まれる大切な瞬間をどう過ごしたいかについても考えておくといいですね。お産経験がある方は、その時の良かったことや嫌だったことがあれば伝えてください。
入院中にお願いしたいこともあればご記入ください。部屋のタイプや、母子同室について、面会やお見舞いについて、赤ちゃんの預かりについてなど、気になることは全て伝えてください。
バースプランに記載しておくと、産科のスタッフとの話し合いもスムーズになるはずです。

かけがえのない命が誕生する貴重な瞬間であるからこそ、できるだけママの希望に沿った形をとりたいと私たちスタッフは考えていますが、設備や母子の安全面などの観点から希望に沿えないものもあります。不安や心配事があればいつでもご相談ください。

最後に、東京マザーズクリニックは、一生のうちに幾度とない出産を、妊婦さまやご主人、ご家族の方々にとってより満足のいくものにしていただきたいと思っています。
ご自宅で、ご主人やご家族の方と話し合いながらバースプランをご記入ください。
皆様のバースプランは妊娠36週頃に看護スタッフが一緒に確認し、スタッフ用に一枚コピーさせていただきます。
出産までにスタッフがバースプランを拝見し、できる限りご要望に沿ったお手伝いをさせていただきます。

このバースプランが出来上がり、出産を終えた時に、どんな気持ちで妊娠中や出産後を過ごしていたのか、わかるようになっています。
お子様が大きくなった時にぜひ、一緒にご覧になってみてください。

                                                                   illust991_thumb.gif文責 院長

妊娠に向けた体力づくり

2020年11月03日

こんにちは今回は、妊活の1つとして運動が大切である理由や、健康的な体作りによって得られるメリットをお話していきます。
 
からだづくりのメリット
①女性ホルモンのバランスを整える
適正体重(BMI22)ではホルモン分泌が整い、妊娠しやすいと言われています。
やせ過ぎは女性ホルモンの分泌量が少なくなったり、太り過ぎでは体重に対してのホルモン量が少なくバランスが崩れることがあります。
実際に不妊の原因の約10%は、
やせ過ぎと太り過ぎと言われています。運動をする際には、適正体重を意識しながら筋肉をつけたり、ダイエットするのも良いですね

②適度な運動でストレス解消できる
運動によって脳の血流が活性化され、気分の落ち込みが発散されたり、心と身体のリラックス効果が期待できます。
運動による達成感や満足感は、気持ちも前向きにさせ、心に安らぎをもたらすセロトニンの分泌も増えます。
また、
運動による適度な疲労は睡眠の質を高めてくれるとも言われています。ストレスは妊活の大敵ですから、運動をして上手に解消していきたいですね
 
 
③妊娠生活が順調・出産もスムーズに進む
厚生労働省のデータでは、肥満(BMI25以上)になると、妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病・巨大児の発症率・帝王切開率が高くなり、痩せ(BMI 18.5未満)になると、切迫早産・早産・低出生体重児を出産するリスクが高くなるとあります。
妊娠生活が順調であるためにも、
健康的な体作りが必要といえます。
また、
出産がスムーズに進んだ方に話を聞くと、「運動が好き」「ヨガに通っていた」「おうちでエクササイズしていた」など、普段から運動習慣がある人が沢山がいらっしゃいました
日頃の運動習慣が、妊娠中・
出産時にも良い影響を与えているみたいです!

 
おすすめの運動について
下肢の筋力アップ=卵巣力のアップと言われていますから、下肢の筋肉を動かすウォーキングがオススメです。
ウォーキングはリズム運動なので、セロトニン分泌も促しストレス解消も期待できます。
その他リズム運動には、意識呼吸法を行うヨガ、ピラティス、ストレッチも含まれます。ご自身にあった運動法を選んでみてください
 
妊娠を考えている方はもちろん、妊娠中にも運動は効果的です。運動の秋、ぜひ皆さんも体力づくりを始めてみませんか?
 
 
 
 

帝王切開

2020年07月27日

今からお産を控えている方も、過去に帝王切開した方も、「赤ちゃんを手術で産む」という事にどんなイメージがありますか?
今回は帝王切開についてお話ししたいと思います。

お産には、経膣分娩と帝王切開という2通りの方法があることはご存知かと思います。
一般には帝王切開は全出産の約25%で、4人のうち1人は帝王切開で産まれています。
因み当院の場合、去年の分娩件数の約8.4%が帝王切開での出産でした。

帝王切開と聞くと手術中の痛みや、手術後の痛みが怖いと思う方もいらっしゃると思います。

手術の間は、局所麻酔のため、意識ははっきりしています。赤ちゃんの産声も聞くことができます。
手術中に痛みを感じることはまずありませんが、何も感じないというわけではなく、お腹の中を触れている感覚はあるといいます。
手術は通常1時間程で終わりますが、手術中こまめに痛みの有無を確認しながら行うので安心してください。

では、術後の回復はどうでしょうか?

個人差がありますが、通常術後2時間から3時間すると麻酔の効果がうすれ痛みを感じます。
当院では手術当日は持続的に麻酔のお薬を使用するので、痛みを感じない方が多いですが、やはり薬の効き方は個人差があるので痛みを感じてしまう方もなかにはいらっしゃいます。
その時は痛みの具合で他の痛み止めを使用できるので、我慢せず、スタッフにご相談ください。
手術翌日は、身体の回復のためにも、歩いたり、動いていただきますが、やはり動くとなると痛みを感じます。
痛みをあまり感じない方もいれば、痛みを強く感じて思うように動けない方もいたりと個人差はありますが、ほどんどの方はゆっくり動けるようになります。

では、この痛みがいつまで続くのか?
はじめは痛みが強く鎮痛剤を使っていても、強い痛みが3日間ぐらいありますが、少しずつ痛みが弱くなっていきます。
おおよそ1週間ほどで当初に比べ痛みが落ち着く方が多い印象です。

しかしなかには慢性疼痛といい、傷は治っていても数か月の間、傷口に痛みや違和感を感じるかたもいらっしゃいます。
個人差はありますが、手術後でも子宮の収縮を伴う痛み(後陣痛)もあります。

帝王切開になったことで、自分が思い描いていたお産と違った、中々受け止められない、術後の痛みの辛さで赤ちゃんに目を向けられず自分を責めて落ち込むママたちもいらっしゃいますが、入院中は産後の体調の様子をみながら、ママと赤ちゃんが一緒に過ごせる環境を整えていきます。
また少しでも退院後の生活に自信をもてるように、私たちスタッフもできる限りお手伝いさせていただきます。
何かあれば遠慮なくいつでも助産師・看護師にご相談ください。

最後に、
みなさんはどんなお産を思い描いていますか?
余談ですが・・・
バースプランを立てる際に視野を広げて考えてみませんか?
経腟分娩で、写真を撮ったり、カンガルーケアをしたりなどの、自分がしたいお産について考える事は大切です。何より楽しいですよね。
しかし、母体と赤ちゃんの安全を考えて帝王切開での出産となった時には、そんな時に使える、「もし手術になったらこうしたい!」というサブバースプランのようなものを考えておくと、気持ちの切り替えがしやすいかもしれません。
(※バースプランの内容によっては、ご希望に添えない場合もあるので事前にスタッフにご確認ください)

帝王切開については「院長と麻酔科医の無痛分娩あれこれ」にもいくつか記事があるので是非読んでみてください。
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                                                                                       文責 院長

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